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人工(にんく)の計算方法|半日や残業の数え方と人件費の出し方

2026年9月24日 Genbaly編集部

「この現場 何人工かかった?」建設業では毎日のように使う言葉ですが 半日だけ入った人や 残業した日の数え方は 会社によってまちまちです。

この記事では 人工(にんく)の基本と計算方法 半日や残業の数え方 人工から人件費を出す方法までを まとめました。

人工とは

人工は 1人が1日働いた作業量を「1人工」と数える単位です。2人で1日なら2人工 3人で2日なら6人工です。

工事にどれだけ手間がかかったかを 人数と日数でまとめて表せるので 見積 原価の計算 職人さんへの支払い 元請けへの報告と いろいろな場面で使われます。

似た言葉に「出面(でづら)」があります。出面は 誰が どの日に どの現場へ出たかの記録で その出面を数えたものが人工 という関係です。

人工の計算方法

基本の式はかんたんです。

人工 = 人数 × 日数
時間で数える場合は 人工 = 働いた時間 ÷ 1日の所定時間(例:8時間)
例計算人工
3人で5日3 × 515人工
2人で半日2 × 0.51人工
1人で6時間(1日8時間の会社)6 ÷ 80.75人工
4人で3日 + 1人で半日4 × 3 + 1 × 0.512.5人工

半日 残業 移動の数え方

ここが会社によって一番ばらつくところです。大事なのは 正解を探すことより 自社のルールを決めて みんなで同じ数え方をすることです。

半日の現場

午前だけ 午後だけの現場は 0.5人工と数えるのが一般的です。もっと細かく管理したい会社は 2時間を0.25人工 のように 時間で割って数えます。

残業した日

残業の扱いは大きく2つのやり方があります。

人工を「工事の手間」として見たいなら前者 職人さんへの支払いと合わせたいなら後者 が向いています。

移動や待ちの時間

遠い現場への移動や 雨で作業ができなかった日をどう数えるかも 先に決めておきましょう。人工に入れない場合でも 日報に「移動」「雨天中止」と残しておくと あとで原価を見直すときに役立ちます。

人工から人件費を出す

人工に1人工あたりの金額(人工単価)をかけると 工事の人件費が出ます。

人工15人工(3人 × 5日)
人工単価18,000円
人件費270,000円

人工単価は 職種や地域 社員か一人親方かで大きく変わります。自社の職人さんなら日当をもとに 外注なら取り決めた単価で計算します。公共工事では 国が職種ごとに定める「公共工事設計労務単価」が参考にされています。

工事ごとに人件費が分かると「この工事は思ったより手間がかかって もうけが少なかった」と気づけます。次の見積で人工を多めに見るなど 改善にもつながります。

集計でよくある失敗

常用工事と請負工事での人工

人工の使われ方は 工事の受け方によって変わります。

受け方人工の使われ方
常用(じょうよう)職人さんを1日いくらで出す受け方です。人工 × 常用単価がそのまま請求額になるので 人工の数え方がお金に直結します。
請負(うけおい)工事一式をいくらで受ける受け方です。請求額は決まっているので 人工は「どれだけ手間がかかったか」を見る原価管理に使います。

常用の現場では 半日や残業の数え方が元請けとずれていると 請求のたびにもめる原因になります。最初に「半日は0.5」「残業は時間で精算」などを確認しておきましょう。

出面表のつけ方

人工を集計するもとになるのが 出面表です。次のような形で 毎日つけていきます。

名前1日2日3日4日5日合計
山田110.5114.5
佐藤111—14
グエン11110.54.5

現場ごとに表を分けると 工事ごとの人工が分かります。人ごとにまとめると 給料の計算に使えます。両方を手で作ると二度手間になるので 1つの記録から両方を出せる形にしておくのが理想です。

1か月の集計の例

3人の職人さんが 2つの現場に入った月の例です。人工を現場ごとに分けて 日当をかけると 現場ごとの人件費が出ます。

名前日当A邸の人工B邸の人工合計人工
山田20,000円128.520.5
佐藤18,000円10919
グエン15,000円14620
A邸の人件費20,000×12 + 18,000×10 + 15,000×14 = 630,000円
B邸の人件費20,000×8.5 + 18,000×9 + 15,000×6 = 422,000円

A邸の契約が150万円 材料と外注で70万円かかっていれば もうけは150万 − 70万 − 63万 = 17万円です。人工を現場ごとに付けていないと この計算ができず どの工事がもうかったのか分からないままになります。

人工を見積に生かす

終わった工事の人工を残しておくと 次の見積の大きな味方になります。たとえば「外壁塗装150㎡で 足場をのぞいて12人工かかった」という記録があれば 似た工事の見積で手間を読みやすくなります。

こうした「この作業にはこれだけの手間がかかる」という目安は 歩掛り(ぶがかり)と呼ばれます。自社の実績から歩掛りを持っている会社は 見積の精度が上がり 赤字の工事を減らせます。

人工の集計を楽にするには

人工を正しく出すコツは 毎日の段取りや日報と同じところで記録することです。ゲンバリーでは 予定表で人を割り当てるときや 日報を書くときに人工を入れておけば 月ごとの出面表に自動で集計されます。0.25人工単位で入れられ 日当を設定しておけば工事ごとの人件費も出ます。集計した出面はCSVで書き出せます。

よくある質問

会社の1日の所定労働時間を1人工とするのが一般的で 8時間とする会社が多いです。

出面は誰がどの日にどの現場へ出たかの記録で 人工はそれを数えた作業量です。

職種や地域で大きく変わります。公共工事では国が毎年公表する公共工事設計労務単価が参考にされています。
出面・人工の集計

出面と人工の集計が月末に自動でそろう

予定表や作業日報に入れた人工を 人ごと 日ごとに自動で集計。月末に手帳とカレンダーを見比べる作業がなくなります。

出面の集計画面
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